脳性麻痺児者の支援

【脳性麻痺】家でできる尖足対策!車椅子の姿勢

前回、尖足予防!3つのチェックポイントを更新しました。
自宅でできることって、実はたくさんあります(^^)/
今回紹介するのは『車椅子に座っている姿勢』
システム論を理解すると、車いす姿勢ってけっこう大切。
お子さんが車いすに座っている姿勢を見なおしてみませんか。
もしかしたら、尖足を和らげるヒントが隠れているかもしれません。

車椅子姿勢と尖足の関係

車椅子に座っている姿勢が尖足と関係あるの?

以前、マッサージ教室に参加されたお母さんからの質問です。
子どもは車椅子に座っているだけなのに、尖足と関係あるのか…

私のブログでたびたび説明する『システム論
システム論を学ぶことで普段の生活の重要性が分かります。
「首の座っていないお子さんが車いすに座っている」
もちろん、車いすはお子さんの体格や身体の状態に合わせているとおもいます。
けど…
首が座っていない子どもが長い時間車椅子に座るのはしんどいかもしれません。
首が座っていないお子さん。
長く車椅子に座ることはお子さんにとってしんどいことかもしれません。
身体を支えることが出来ず、恐怖心を感じているかもしれません。
お子さんにとって不快な状況が続くと身体が硬くる可能性も高くなります。

システム論から考える車椅子姿勢と尖足

『運動課題』『個人因子』『環境因子』

システム論で人間の行動や姿勢を考える時に上記の3つが重要です。
「首の座っていないお子さんが車いすに座る」
この状況をシステム論を基に考えます。

運動課題:車いすに座る
個人因子:首が座っていない
環境因子:車いす

まず個人因子から考えます。
『首が座っていない』
お子さんは、自分の身体を支えることができません。
車椅子に座っている時、首が安定していますか?

場合によってはこのようなクッションが有効かもしれません。
タオルやクッションで支えているかもしれませんが、不十分なことがあります。
首の支えが不十分だと、お子さんは「恐怖心」を感じます。
恐怖心は身体を硬くさせ、結果的に尖足を助長させてしまうかもしれません。
首がすわっていないお子さんの場合、首回りの安定感は必須です。
上の写真のように首を全体的に支えることが出来るクッションは安定感をもたらします。
(サイズは要注意。首をしめつけてもダメ!)
このクッションは一例です。購入をする場合は、医師やリハビリの担当者と相談しましょう。

次に運動課題
『車椅子に座る』
お子さんが車いすに座っている時間はどのくらいですか?
1時間以上ずっと車椅子に座ることは勧めせん。

私たちも1時間同じ姿勢でいると疲れますよね。
お子さんも同じです。
特に首が座っていないお子さんの場合、自分でお尻の位置を適度に動かすことはできません。
長く座っていると、「泣いたり」「身体を反り返らせたり」
長く座っているのがしんどい時は色んなサインを出しているはず。
そんなときはお母さんやお父さんが抱きかかえてあげたり、ちょっと横になったり
ちょっとした工夫でお子さんが楽になることだってありますよ(^^)/

車椅子の姿勢と尖足に関係する筋肉と対策

『首を反り返らせる』『全身を反り返らせる』
お子さんと関わる時に多く出会う場面ですね。

身体が反り返るから車いすから落ちそう
身体が反るからおんぶがしにくいの

お母さんやお父さんからはこんな言葉を聞きます。
『身体を反らす行動』
お子さんが反らす行動をする原因は多岐に渡ります。
先ほど、紹介した「恐怖心」や「車椅子に座っている時間」も影響しています。
この身体を反らす行動が増えると尖足を助長させてしまうかもしれません。

身体を後ろから見た時

尖足の原因となる『下腿三頭筋』
実は身体の後ろにある筋肉とつながっています。
(色がついている部分がつながっている筋肉を示しています)
ふくらはぎ→太ももの後ろ→お尻の筋肉→腰→背中→首の後ろ側
こんなにたくさんの筋肉と繋がっています。
言い換えると、足以外にも影響を受ける部位がこんなにたくさんあります。
特に注意してほしい筋肉と家でできる対策を紹介します。

車椅子姿勢 首が反っている時にしてほしいこと

首が反っていると首の後ろの筋肉が硬くなる

パソコン作業に集中している女性の姿

ちょっと身近な例を紹介。
長時間パソコンで仕事をしていると肩や首が凝ってきますよね。
パソコンを覗き込むような姿勢は首が反った時と近い状態になります。

車椅子に座っている時、首がそっている時間が長くなると
私たちと同じように首や肩の筋肉が疲れてきます。
筋肉は繋がっているということを紹介しました。
首の筋肉とふくらはぎの筋肉は繋がっています。

首が反っている時間が長くなる

首の筋肉が硬くなる

ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が硬くなる

尖足に悪影響がでる可能性が高くなる

首が反っている時間が長くなると尖足に悪影響を与える可能性があります。
まずは、担当の医師やリハビリの担当者とより良い姿勢を検討しましょう。
家でできるちょっとしたことがお子さんの生活を楽にするかもしれません。

車椅子姿勢 車いすに座っている時間長くない?

お子さんは一日に何時間車椅子に座っていますか?
ちょっと考えてみましょう。

朝、車椅子に座ってから何時間も座ったままになっていませんか?

仕事の研修。1時間も椅子に座っていると腰が重たくなりますよね。
研修中も話を聞きながら
・お尻の位置をずらしてみたり
・ちょっと肩や首を回してみたり
身体を動かしながら身体の重たさを解消しようとしているはずです。

お子さんの場合。
今回は首が座っていないお子さんを想定しています。
自分で身体を動かすことはできませんよね。
車椅子やクッションに包まれているはずです。
これから暑くなる季節(2019年6月8日作成時点)
クッションに包まれていると暑いですよね。
長く座っていると身体が重たくなりますよね。
きっとお子さんも不快なはずです。

1時間以上の同じ姿勢はダメ

多くの研究者が長時間の同一姿勢の危険性について報告しています。

1時間同じ姿勢でいると、筋肉が硬くなり、元に戻るまでに40分以上かかる

こんな報告もあります。
脳に病変がある脳性麻痺児。筋肉は硬くなりやすく、戻る時間もかなりの時間が必要。
座っている状態では腰の筋肉が硬くなりやすいです。
腰の筋肉もふくらはぎの筋肉と繋がっています。

座っている時間が長い

腰の筋肉が硬くなる

ふくらはぎの筋肉も硬くなる

尖足に悪影響を与える可能性が高くなる

『首が反っている』時と同様に腰の筋肉も尖足に悪影響を与えます。
お母さんやお父さんには負担かもしれませんが、時々おんぶや抱っこをしてみましょう。
ちょっとの工夫が身体を柔らかくします。

まとめ

車椅子姿勢と尖足について説明しました。
首の筋肉や腰の筋肉は尖足に悪影響を与える可能性があります。
お母さんやお父さんには負担かもしれませんが、ちょっと工夫してみませんか。
家でできるちょっとの工夫が筋肉を和らげるかもしれません。

お母さん、お父さんの健康も大事!

お母さんやお父さんが元気なことがお子さんの療育には大事!
お子さんをおんぶや抱っこをすると腰に負担がかかりますよね。
ちょっとでも疲れを和らげるためにはストレッチが必要。
簡単にできるストレッチ方法を紹介しておきます(^^)/

座ってできる腰のストレッチ方法

ストレッチが続かない人は『EMS機器』を使うのがオススメ(^^)/
貼るだけで筋肉の硬さを和らげることができます♪
もしよければご覧ください!

プロフィール

健康相談お兄さん。

子どもから大人まで、しょうがいの有無を問わずに対応。

『生まれてから死ぬまで豊かに生活できるまちづくり』を目指す。

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