脳性麻痺児者の支援

【脳性麻痺】尖足予防!3つのチェックポイント

『脳性麻痺児の尖足』
立ったり、座ったり。歩く動作や走る動作。
足は体重を支えるとても重要な関節。ふくらはぎの筋肉が硬くなると尖足になります。
なんで尖足になるのか?
尖足を予防する方法や進行を遅らせる方法を考えていきましょう。

脳性麻痺児と尖足

脳性麻痺児者の多くは足がピンと伸びた尖足の状態になることが多い。
脳性麻痺の定義を再確認しましょう。

脳の非進行性病変に基づく、永続的なしかし変化しうる運動および姿勢の異常

脳性麻痺は脳の非進行性病変です。
脳が原因で尖足の状態が悪化することはありません。
もちろん、脳に病変があるため、筋肉が硬くなり尖足にはなりやすい。
けど、脳は進行しない!
ということは尖足も悪化しないはずです!!
なんで脳性麻痺児の多くは尖足が進行するのでしょうか。
それにはいくつかの原因があります。
ひとつずつ解説します。

脳性麻痺児の運動障害

一次的運動障害:神経学的問題
二次的運動障害:異常筋緊張 姿勢・運動による変形や拘縮

神経学的問題とは脳や神経の病変のこと。
一次的運動障害は治療することは難しいです。
けど、二次的運動障害は『筋肉』や『姿勢』『運動』が原因。
これらは普段の生活をちょっと意識するだけで良い変化を与えることも可能です。
(間違えた知識は、悪い変化が起きる可能性もあります。)

成長に合わせた関りが必要です!

脳性麻痺児者の病変である脳は進行しません。
変化するのは筋肉や骨格です。
出生後より子どもは徐々に成長します。
脳に病変があるため、筋肉は常に硬い状態になりやすい。
けど、身体は成長していく…
成長に伴って硬くなった筋肉が骨を引っ張ることで脱臼や側弯が起こります。

この時、原因となっているのは『筋肉』です!

筋肉が硬くなりにくい状況を設定する
筋肉が硬くなりにくい関りをする
この2つが大事になります。
特に自宅でできることは『状況設定』
尖足になりにくいような状況設定を考える上でシステム論が大事になります。

尖足とシステム論

システム論に関してはこちらの記事をご覧ください。
今回はちょっと詳しい解説です。

尖足の原因はふくらはぎの筋肉

『下腿三頭筋』と呼ばれる筋肉が硬くなると、足がピンと伸びます。
よく「足が攣った」とか「こむらがえり」になりやすい筋肉です。
原因は下腿三頭筋
下腿三頭筋だけを治療していても尖足には効果が出にくいはずです。

腰の筋肉ーお尻の筋肉ー太ももの後ろの筋肉ー下腿三頭筋

下腿三頭筋は腰やお尻の筋肉にも繋がっています。
腰の筋肉が硬かったら…
お尻の筋肉が硬かったら…
他にも背中や首、頭の後ろの筋肉とも繋がっています。

筋肉の名前はどうでもいい!

筋肉の名前は覚えなくてもいいです。
身体の後ろ側の筋肉が硬くなったら尖足にも悪影響を与えやすい
これは知っておいてください。
システム論で考えます。
後ろ側の筋肉が硬くなる状況を減らせば、尖足を予防できるかも
筋肉が硬くなる状況って?
簡単に解説します(^^)/

家でできる尖足予防のチェックポイント

不快な状況を減らす

結論はこれにつきます。
お子さんが不快と感じる状況を減らすことが必要です。

・長時間泣いたり
・長時間同じ姿勢でいたり
・部屋が暑かったり

特に泣いている時はお子さんの不快な状況を知るチャンスです。
なんでお子さんが泣いているかちょっとだけ考えてみましょう。
(それどころではない人が多いのも分かりますが、ちょっとだけでも。)

尖足に注目すると…

①長時間の車椅子座位
②頭や座面が不安定
③足の後ろが地面に着いていない

まずはこれだけでも確認しましょう。
①長時間の車椅子座位
連休中の長い渋滞。長時間車の中に座っていたら腰や背中が重たくなりますよね。
だんだんと疲れてきて、痛くなる人もいます。
それはお子さんも同じです。
長く車椅子に座っていると身体が疲れます。
特に自分で身体を動かすことができないお子さんの場合
背骨や腰の一定の箇所に負担がかかりやすい…
そうすると、泣いたり、筋肉が硬くなる原因になります。

②頭や座面が不安定
お子さんの首は座っていますか。
もし座っていなかったら特に気をつけましょう。
首の座っていないお子さんの頭の位置が不安定だと、きっとお子さんは怖いはず
ちょっとでも安定させるために自分の首を反らせて、車いすと接触する面積を増やしたいはず
結果的に首の後ろの筋肉が硬くなり
繋がっている下腿三頭筋にも悪影響が出るかもしれません。

③足の後ろが地面についていない
足の裏が地面についていないと不安定ですよね。
お子さんも同じです。
きっとどこかに足をつけようとして、足をピンと伸ばすはずです。
尖足の原因となる下腿三頭筋が過剰に収縮し、硬くなります。

まとめ

親御さんは忙しいし、大変。
自宅でたくさんのことをお願いするのは難しいです。
きっと、家族が先に疲弊します。
なので情報は小出しに。
まずは、家でできる3つのことからはじめましょう。
お子さんも大事ですが、自分の健康も大切です!
無理をせず、少しずつ家庭でできることを取り組んでみてください(^^)/

プロフィール

健康相談お兄さん。

子どもから大人まで、しょうがいの有無を問わずに対応。

『生まれてから死ぬまで豊かに生活できるまちづくり』を目指す。

質問や相談、お仕事の依頼はこちらからお気軽に♪♪

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