脳性麻痺児者の支援

【脳性麻痺のリハビリ】尖足と頭部の関係性

尖足と後頭部の関係。後頭部を柔らかくすることで、尖足の原因となる下腿三頭筋にも良い影響が出ることがあります。今日はこの理由を記事にします。

足と頭は繋がってる

前回、紹介した尖足と膜の続きです。尖足の原因となる下腿三頭筋はSBLという膜で太ももの後ろー腰ー背中ー後頭部まで繋がっています。抱っこしている時や車いすに乗っている時に身体が反り返ることって多いですよ。多くの場合、身体が反り返るのと同時に、両足が交差し、尖足が強くなります。

これは身体の後ろ側にある筋肉が大きな膜となって繋がっているからです。SBLに関してはこちらの記事を参照ください。膜で繋がっている筋肉が働くと、他の部位にも影響を及ぼすことが分かっています。

例えば、『怖い』と感じる時。お化け屋敷やホラーゲームなど。恐怖を感じる時に人は身体を後方に引く反応が現れます。脳性麻痺児者の場合、この反応が強く出現します。よく聞く場面の1つに『立位練習』があります。親御さんから、「立つ練習をしている時に、足がピンと伸びてしまうんですが、これは良いことなんでしょうか」と聞かれます。実際の場面に応じて、原因は変わりますが…

・立位練習を行うレベルではない
・恐怖を感じている
・全身を反らせる反応が出現する

もしかしたら、立位練習が恐怖を与えているかもしれません。恐怖を感じることで上述した、SBLに属する筋肉が収縮した結果、足がピンと伸びます。セラピストの方々は『立位練習』を行っている時にクライアントの状況をよく確認してみることが必要です。

後頭下筋を緩める

尖足が著明に出現しているクライアント。多くの場合、SBLに属する筋肉が全体的に硬くなっています。下腿三頭筋やハムストリングスにアプローチしている人は多いですが、後頭下筋や脊柱起立筋に対してアプローチをしている人は少ないみたいです。

繰り返しになりますが、SBLで繋がっている筋肉。全ての筋肉に対してアプローチをしないと、尖足を和らげることはできません。頭部はどんな姿勢でもアプローチすることができる筋肉です。尖足に対する関りで悩んでいる人は意識をしてみてください。

SBLを意識した尖足対策

SBLを意識した尖足対策。大事なことは『安心できる環境づくり』です。脳性麻痺児者は『恐怖』を感じることで尖足が増悪します。そのため、できるかぎり落ち着いて生活できる環境を整えましょう。

・車椅子に乗っている姿勢
・抱っこをしている時の姿勢
・横になっている時の姿勢

特に車椅子に乗っている時の姿勢と横になっている時の姿勢は重要です。身体が硬くなっている場合、車いすやベッドとの隙間が大きかったり、浮遊感があるような姿勢は、『恐怖』を感じる原因になります。姿勢保持に関しては脳性麻痺児者の状態により大きく変わります。担当の医師やセラピストと相談の上、適切な姿勢保持ができる。また、身体機能に適した運動を行いましょう。『恐怖』を与えることがないように、立位や歩行練習を行っていただけたらと思います。

プロフィール

健康相談お兄さん。

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『生まれてから死ぬまで豊かに生活できるまちづくり』を目指す。

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