脳性麻痺児者の支援

多様性を認めることがより良い療育につながる

<障害><障がい><障碍> 日本人は文字表記にこだわりますね。最近では<徘徊>という言葉が良くないと議論されているようです。

文字表現を大切にすることは良いことだと思います。しかし、表記を変えることで行動は変わるのでしょうか?

私は行動が変わるように議論する必要があると思います。兵庫県尼崎市で行われている活動がヤフーニュースに上がっていました。今回はこの活動を参考に私自身の意見を記事にしました。

〇〇さんがたまたま障害を持っていた

ニュースの中でプロジェクトに参加している世古口さんが答えていました。出生時や出生後のトラブルにより歩くことが不自由になっていたり、呼吸がしにくい。脳卒中や難病により言葉でのコミュニケーションが満足に取ることができない。【障害があるから△△できないんだ】

私は理学療法士という国家資格を取得後病院や老人保健施設、整形外科や訪問看護ステーションなど様々な施設で勤務してきました。病院では様々な障害を持った方が入院しています。自宅では、様々な障害を抱えながら自宅での生活を過ごしている方も多くいます。入職当初はその方が持つ障害をどうにかしたいと思い日々の業務に取り組んでいました。ある日、ご家族から「歩くことは無理だろうけど、どうにかしてでも一回は家に連れて帰りたかったなー」と。

当時の私は歩くことができないと家に帰ることができないと考えていました。歩行障害をよくしないとこの人は家に帰ることができないと。また、認知症もあり自宅に長期間生活することは困難ではないかと考えていました。障害があるために家に帰らないと思い込んでいたのです。<一時的にでも自宅に帰る方法はないのか><認知症はあるけども様々なサービスを利用することはできないか>と考えることができました。

医療・介護・福祉職の若い療法士の方は一度は考えたことがあるのではないでしょうか。【障害があるから△△できない】。障害という言葉を使って、他の改善策を考えることができずに後悔してしまったケース。しかし、世古口さんの【〇〇さんがたまたま障害を持っていた】と主語を【障害】→【〇〇さん】に置き換えてみると改善策が多く考えられるようになります。障害をどうにかするのではなく、〇〇さんがしたいことをかなえるためにはどうしたらよいのか。これを意識することでより良いサービスが提供できるのではないでしょうか。

発達障害だから仕方ない?

<授業中にじっと椅子に座っていることができない><人と同じようにすることができない>のは、障害だからでしょうか。そんな子どもや大人に対して「▢▢しなさい」「▢▢してはいけません」と押し付けるのは教育?療育?

【障害】を主語にしてしまうと「▢▢しなさい」や「▢▢してはいけません」といった声掛けになってしまうのではないでしょうか

【〇〇さん】を主語にすると<なんで▢▢してしまったのか><▢▢した背景には何があったのか>を考えることができます。以前、子ども食堂を運営されている代表の方に話を聞いたところ、多くの場合は理由があると言われています。「お母さんの興味を引きたかったから▢▢した」「本当はトイレに行きたかったけど、上手く言葉にして言えなかった」。

  • 生じた出来事に対してのアプローチではなく、生じた原因に対してアプローチする
  • 障害ではなく、その子の個性と考えて接する

この二つを意識することでより良い療育につながるのではないでしょうか。

このニュースを見て、<当時の自分の気持ちを大事にしたい><今、関わっている子どもたちに関係する職種の方に感じてほしい>と思い私のブログにて記事にさせていただきました。

実際の記事にはご本人やプロジェクト関係者の言葉も多く掲載されています。リンクを張っておきますので、是非ご覧ください。

参考記事 石投げられた50年前、脳性麻痺の男性が切り開いた人生、仲間と歌に

プロフィール

健康相談お兄さん。

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『生まれてから死ぬまで豊かに生活できるまちづくり』を目指す。

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