脳性麻痺児者の支援

脳性麻痺の尖足に対してのリハビリ1-1【痛くないマッサージ】

 

 

脳性麻痺児・者のご家族と接するなかで、相談を受けることが多い尖足。バランスをとることが難しく、転倒の原因になったり、靴を履かせにくかったり。様々な場面で困りごとの一つになります。そんな尖足に対して簡単なマッサージ方法を紹介します。

1-1脳性麻痺の尖足に対してのリハビリ【痛くないマッサージ】

img_5195出典:ヒューマン・アナトミー・アトラス

尖足はつま先がピンと伸びた状態で固まってしまっている状態のことを指します。一般的には足首を伸ばすようなストレッチを行う場面が多いのではないでしょうか。しかし、リハビリの回数は週に1~3回前後、時間も20分~60分程度のことが多いです。
ご自宅でマッサージを行うことができると、リハビリの時間も有効活用することができ、ご家族もお子さんのケアに幅が増えると思っています。
尖足の原因となるのはふくらはぎの後ろ側の筋肉です。この筋肉が硬くなることによりつま先がピンと伸びてしまいます。そこで今回は二つの筋肉に対してのマッサージ方法を紹介します。

注意点です。私の行うマッサージは痛みを出すことを良しとしていません。お子さんの場合は、<泣かない><不快な表情にさせない><笑顔になる>を良しとしています。痛みを伴うマッサージを否定している理由は過去の記事「肩こり・腰痛には優しいマッサージ」にて説明しています

尖足改善のリハビリ【腓腹筋・ヒラメ筋のマッサージ】

img_5196出典:ヒューマン・アナトミー・アトラス

 

腓腹筋・ヒラメ筋は合わせて下腿三頭筋と言われています。これらの筋肉は膝の後ろ側かつ内側に存在しています。そのため、お子さんが寝ているときや車いすに座っているときにふくらはぎの後ろをさすってあげてください。
【マッサージの方法です】
①豆腐がつぶれない強さor障子をやぶらない程度の強さ
②筋肉の形に添って上下に
③筋肉を横切るように左右に
④筋肉全体を円を描くように

この時に決して①は守ってください。硬くなっている筋肉を強く押すことでお子さんが泣くことや嫌がることがあります。その際、交感神経が活発に活動するため、筋肉が柔らかくなることを阻害します。お子さんが寝てしまうようにゆっくりとマッサージをしてあげることが大事になります。

尖足改善のリハビリ【腰の筋肉のマッサージ(広背筋)】

 

img_5197出典:ヒューマン・アナトミー・アトラス

次にマッサージをする場所は腰です!!先ほど紹介した下腿三頭筋(腓腹筋とヒラメ筋)は太ももの後ろにあるハムストリングスやお尻周囲の筋肉、そして腰の筋肉とつながっています。昨今、テレビで名前を聞くようになった筋膜リリース。
浅後線という筋膜により尖足の原因となる下腿三頭筋は腰の筋肉とつながっています。そのため、腰のマッサージをすることで下腿三頭筋をやわらげることにもつながります。
【マッサージの方法です】
①強さは豆腐をつぶさないようにもしくは障子を破らないように
②腰のマッサージをするときの姿勢は横向きかうつ伏せ
③腰の真ん中には背骨があります。その周辺にある筋肉を上下・左右に動かします

まとめ

今回は尖足改善のリハビリ方法として【下腿三頭筋】【広背筋】のマッサージ方法を提案させてもらいました。ご自宅で簡単にできる方法ばかりです。しかし、お子さんの状態は様々です。実践される場合は、現在のリハビリ担当者や医師の確認後に行うことは必須です。
次回も尖足改善に必要な筋肉の紹介やリハビリ方法を紹介します。また、その他の部位に関しても随時更新していきますね。

筆者自己紹介
2013年理学療法士免許取得。その後、上田法・ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー・PNFなどの知識や技術を勉強しています。現在は兵庫県尼崎市にて子どもと親のマッサージ教室を開催。
プロフィール

健康相談お兄さん。

子どもから大人まで、しょうがいの有無を問わずに対応。

『生まれてから死ぬまで豊かに生活できるまちづくり』を目指す。

質問や相談、お仕事の依頼はこちらからお気軽に♪♪

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