脳性麻痺児者の支援

脳性麻痺の肩関節に対してのリハビリ2-2 【おもちゃで遊ぶことができるように】

昨日の記事はいかがでしたか。本日もお子さんが【おもちゃで遊ぶことができる】ように『小胸筋』『上腕二頭筋』という筋肉を中心に紹介します。

脳性麻痺の肩関節に対してのリハビリ2-2【おもちゃで遊ぶことができるように】
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昨日紹介した『大胸筋』と『手指屈筋群』は肩の動きを阻害する主な筋肉です。しかし、肩関節に影響を与える筋肉は数多くあります。特に本日紹介する『小胸筋』と『上腕二頭筋』も肩関節や姿勢に影響を与えやすい筋肉です。

【小胸筋】
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昨日紹介した『大胸筋』の深部にある筋肉です。筋肉自体は大きくありませんが、肩甲骨と肋骨に付着する筋肉のため、姿勢に影響を与える可能性があります。特に猫背の原因の一つとして挙げられます。猫背になると骨盤が後傾します。骨盤が後傾することで背筋を伸ばしにくくなることや手が伸ばしにくい、結果的に<おもちゃで遊びにくい>状態になる可能性もあります。
骨盤後傾に関してはこちらの記事で紹介しています。

【小胸筋の説明】
『小胸筋』は上腕二頭筋や外肋間筋という筋肉と連結しています。この外肋間筋という筋肉は呼吸に影響する筋肉になります。外肋間筋は息を吸うときに働く筋肉になります。そのため、小胸筋が硬くなることでお子さんの呼吸に影響を与えているかもしれません。
また、『小胸筋』の深部には神経や動脈・静脈が存在しています。そのため、<腕全体がしびれる><腕全体がだるい>などの症状がある時は小胸筋が影響を与えているかもしれません

【小胸筋のマッサージ】
『小胸筋』は大胸筋の深部に位置しています。そのため、直接触ることは難しいかもしれません。また、神経が近くに存在するため強いマッサージを行うと症状が悪化することもあるため、細心の注意が必要な部位になります。
姿勢:椅子、もしくは仰向け
方法:手をお腹の上に乗せた状態。大胸筋をマッサージする方法と同様に胸と腕の間を上下左右に動かします。※手をお腹の上に乗せることで大胸筋を緩める効果があります。そのため、深部にある『小胸筋』にマッサージがしやすくなります。

【上腕二頭筋】
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多くの方が耳にしたことがある筋肉だと思います。肘を曲げる代表的な筋肉です。この筋肉は肩甲骨から肘に付着しています。肩甲骨にも付着するため、肘を曲げるだけでなく、肩を動かす際にも働くと言われています。また、昨日紹介した『手指屈筋群』と多くの連結を持ちます。

【上腕二頭筋の説明】
この筋肉が硬くなることで<肘が曲がった状態>になります。そのため、<着替えにくい><肘が伸ばしにくい>状態になる可能性があります。リハビリの場面では肘を伸ばすようなストレッチを見かけることが多くあります。しかし、硬くなった『上腕二頭筋』を無理に伸ばすと肩や肘を痛める原因になります。まずは、優しいマッサージを行うことでストレッチをしやすい状態をつくることを進めています。

【上腕二頭筋のマッサージ】
姿勢:椅子や仰向け、楽な姿勢
方法:筋肉を横切るように左右に優しくマッサージをします。
※上下方向にマッサージすると痛みが生じやすいことがあるので注意してください。

【まとめ】

本日は『小胸筋』と『上腕二頭筋』について解説しました。『小胸筋』に関してはマッサージ方法が難しいと思います。このようにマッサージ方法に工夫が必要な筋肉に関しては動画での説明を今後追加する予定です。そちらもご覧いただけたらと思います。
上腕二頭筋に関しては多くのマッサージやストレッチの方法が世の中に出回っているため簡略化しています。

【筆者自己紹介】

2013年理学療法士免許取得。その後、上田法・ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー・PNFなどの知識や技術を勉強しています。現在は兵庫県尼崎市にて子どもと親のマッサージ教室を開催。

プロフィール

健康相談お兄さん。

子どもから大人まで、しょうがいの有無を問わずに対応。

『生まれてから死ぬまで豊かに生活できるまちづくり』を目指す。

質問や相談、お仕事の依頼はこちらからお気軽に♪♪

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