脳性麻痺児者の支援

脳性麻痺リハビリ①上田正の脳性麻痺学を読んで

『赤ちゃんが歩き始める時期は世界共通?』

脳性麻痺の原因は脳ですか?

脳に原因があれば、リハビリの意味はありますか?

近年、脳性麻痺の捉え方が変わっています。1つの本を参考に脳性麻痺について考えます。

脳性麻痺のリハビリ①

「子どもがなかなか歩かないんです」普段、生活していてもよく聞きます。
子どもの発達が遅れていると心配になる親御さんもいます。もちろん、病院の受診は勧めます。
しかし…
『赤ちゃんが歩き始める時期は世界共通ですか?』
上田正の脳性麻痺学では興味深い記載がありました。以下に紹介します。

赤ん坊が1歳前後で歩く事実にも、その子が育てられた文化の影響があまりにも大きい

文化:人間が作った人間の環境の一部である
出典元: 「上田正の脳性麻痺学」

この文章だけではあまり意味が分からないと思います。
いくつかの例が記載されていました。

・アフリカの狩猟民の赤ん坊は早く歩き始める
・マヤ・インディアンの赤ん坊は歩き始めるのが遅い

・『必要養育草』(日本最古の育児書)には…
富貴の家はただその子を愛しすごして抱きてのみあるによりて、多くは立つことも遅く、歩行する事も遅きなり…

これらの文章を理解するには『文化』が影響します。
アフリカの赤ん坊は早くから足踏みやステップの練習をさせる
インディアンの家は土間が多く、家の中で遊ばせる機会が少ない
富貴の家は子どもを抱いている時間が長い
このように国や家庭といった『文化』により歩き始める時期が違うといった内容が記載されています。

もちろん、『文化』の違いが全てではありません。しかし、『文化』の違いによって歩き始める時期に違いがでる可能性があります。この事実は知っておく必要があります。

とある研究結果より

ラーゲルスペッツ(1971)の研究。
研究内容
赤ん坊の前におもちゃを置き、子どもの手足を動かす。これを15分ずつ3週間実施
結果
実施していない子どもと比較すると立つ、歩くという動作が優れていた
引用元:「上田正の脳性麻痺学」

同じ練習を繰り返すことでその反応や運動が強化されるといったことが現在のリハビリテーションの根拠となっているようです。

私見

『文化』と『歩き始める時期』の記載がとても興味を持ちました。
私たちが一般的に1歳前後で歩き始めるというのは、『脳が制御している』わけではなく、『文化に影響を受けている』かもしれません。

まとめ

『脳性麻痺のリハビリ』はシリーズに分けて更新します。頻度は週に1回程度。
『脳に全ての原因がある』ことはない。この理由を段階を追って解説することができたらと思っています。
質問などは是非ご連絡ください。

筆者自己紹介

2013年理学療法士免許取得。その後、上田法・ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー・PNFなどの知識や技術を勉強しています。現在は兵庫県尼崎市にて子どもと親のマッサージ教室を開催。

プロフィール

健康相談お兄さん。

子どもから大人まで、しょうがいの有無を問わずに対応。

『生まれてから死ぬまで豊かに生活できるまちづくり』を目指す。

質問や相談、お仕事の依頼はこちらからお気軽に♪♪

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